ひとりでも入れる労働組合 メールアドレス:nakamaunion@biscuit.ocn.ne.jp


学業をつづけるため、奨学金を借りました

私は、私立四年制大学に通学していました。しかし、大学一年生のころに、唯一家族である母を病気で無くし、一時は大学を退学して就職することも考えましたが、就職もあてが見つかりません。大学の教授の勧めもあり、学業を再開すると同時に、当時の日本育英会から、緊急採用で奨学金をお借りすることができ、学業がつづけられました。

経済的に苦しい中、債権回収会社からしつこい取り立て

大学卒業後は奨学金を返還することは知っていましたが、就職氷河期でまともに就職することはできず、経済的に苦しい生活が続きました。しばらくして債権回収会社からしつこい取立てに合い、うつ病を悪化させてしまいました。

ユニオンに相談し、日本学生支援機構と猶予交渉

わらにもすがる思いで、首都圏なかまユニオンに相談し、当時の事務局長さんに日本学生支援機構に同行してくださり、すぐに猶予申請が通りました。ユニオンの方々には本当に感謝しています。今、奨学金で頭を痛めていらっしゃる方、迷わず、ユニオンに相談されることをお勧めします。解決策は必ずあります。あきらめないで、一緒にがんばりましょう。

学びを支える奨学金に
「奨学金問題対策全国会議」設立

奨学金問題対策全国会議Facebook
教育の機会均等を作る「奨学金」を考える連絡会

非正規雇用が拡大し若者の貧困化が深まる中、奨学金を返せなくなった人を支援しようと「奨学金問題対策全国会議」が、2013年3月31日、発足しました。

「教育における格差と貧困」について講演した中京大学教授の大内裕和さんは、日本学生支援機構の債券発行や民間資金借り入れを扱っているのが三菱UFJモルガン・スタンレー証券、みずほ銀行といったメガバンク、証券会社であることを指摘。「奨学金は金融事業になった。回収も日立キャピタルの関連会社などに委託し、ばく大な手数料を払っている。学生を借金漬けにする貧困ビジネスで暴利をむさぼる構造だ。授業料が有料で給付型奨学金のない先進国は日本だけ。この状況を変えよう」と呼びかけました。

給付制奨学金を

奨学金返済に苦しむ当事者が発言しました。3年前に「派遣切り」され、返す余裕がなくなったという木村英徳さんは「減額払いを希望したが、たまった延滞金を整理しないと対応できないと言われた。お金がすべてという機構の体質が見えた。公の機関が若い世代を食い物にしていることがやりきれない」と嘆きました。

連帯保証人の父が事業の失敗で失踪し、大学卒業後15年以上たって突然200万円の一括返済を求められた女性は「延滞金だけでも減免をと頼んだが聞き入れられず、猶予申請も5年以上前は所得証明が取得できないため困難と言われた。派遣切りに遭い心身ともに疲れ果てて、自己破産を申し立てた。返せないことは個人の問題ではなく、大きな社会の問題。心配せずに助けを求めることも必要だ」とメッセージを寄せました。

「愛知県学費と奨学金を考える会」で活動する中京大学の女子学生は「月12万円を4年間借りると利子付き返済総額は800万円近くに。これが学生への支援なのか。学びたいという気持ちはお金で押し込めてはならないと思う。社会に踏み出す後輩たちに明るく感じられる未来をつくりたい」と抱負を語りました。

全国会議は、奨学金トラブルの相談・救済活動を行いつつ、給付制奨学金の導入をはじめ学びと成長を支える奨学金制度の改革をめざします。

「返済に悩む人の会」結成

前日30日には、沖縄なかまユニオンなどの呼びかけで「奨学金返済に悩む人の会」が結成されました。重い返済で生活に支障をきたしている人の問題を解決するため、返還猶予5年上限規定の撤廃や返還金充当順位を「元金・督促費・延滞金」の順に改めることなどの緊急要求案を決めました。

奨学金問題対策全国会議_20130331